業者様より修理依頼でお預かりした、W218型のベンツCLS350シューティングブレーク。
…実は、フロント周りを事故していたらしく、事故修理を完了してからメーターディスプレイ上に、各種警告ランプが点灯して、おまけにプレセーフを始めアクティブブラインドスポットやインテリジェントライトシステム等たくさんの作動不能メッセージが順番に忙しくアナウンス…というので、お預かりして各ECU関連の診断。
最初の事故による損害の状況及び事故修理による具体的な交換部位等は、当社で作業したわけでは無いので不明ですが、とりあえずSDconnectを車両に接続しXENTRY(ベンツ正規診断機)を起動してショートテスト。
予測どおり、かなり多くのDTCが入力されており、順番に関連する系統をXENTRYによる実測を確認しながら追いかけていくのですが、大きな問題として主要ECUのひとつであるESP®(エレクトロスタビリティプログラム)ユニットが通信不能状態と判明。
数多くあるエラーのなか、まずはESPユニットの通信不能を解明していくため、ECUに接続されている配線の電源及びCANライン等の診断。
配線を調べると、主要電源のひとつが0V…単純にヒューズでも飛んでいるかと想像しがちですが、
その電源は、プレヒューズボックスと言われる、メインプラス端子を分配するボックスから供給されています。
プレヒューズボックスを裏返すと、各分配された主要電源ライン出力が結線されており、今回のCLSではESPユニットへの電源出力がボックスより供給されていないと判明。
プレヒューズボックスという名ですが、個々に脱着可能なヒューズが存在している訳ではなく、部品としてはボックスAssy。
…ただ内部断線しているからといって安易に交換するには、容量的に疑問と不安が。
というのも、このボックス内の今回断線したヒュージブル回路は、ヒューズとして100A以上の回路となります。
事故により何れかの箇所で、電源のショートによる損傷が発生している可能性が高く…
ESPユニットのハーネスカプラーをよく観察すると、配線修理した痕跡があり、主要電源の配線は皮膜が破れてしまっている状態。
おそらく事故による損傷で、このあたりの配線がボディに挟まって損傷し=ショートしてしまっていると考えられます。
せっかく綺麗に事故修理した外観ですが、中身の損傷具合が不明なので、当社でもう一度前廻りを分解し、他のハーネス等のショートによる損傷が無いかチェック。
その後は電源供給が正常になったESPユニットの、内部損傷が発生していないか…少し道のりは長いです。
本来ならば、事故修理する前に損傷具合の正確な把握及びXENTRYによる電気的ダメージの把握をしてから、修理にかかれば二度手間にはならずに済む話し。
特に近年のベンツでは、CAN化の多岐化により、ヘッドライト交換でもXENTRYによるコーディングが必要なので、それらの環境が整った修理工場でないと修復完了に至ることは不可能です。
UG/yoshida
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車輌のCANラインより、ウインカーの出力信号を取り出す、灯火類改善用のCANBUSアダプターです。
北米デイライト対策等でお困りの業者様、これがあれば容易に日本仕様への灯火類改善が可能です。
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