バリオルーフが動かなくなった…ということで、業者様よりお預かり修理させていただいた、R230型ベンツSL350の作業です。
状況的には、ルーフの駆動は行いますが、トランクが格納ポジションから動作しなくなり、浮いた状態のままでした。
バリオルーフとは格納式ハードトップ機能であり、SLモデルではR230型より採用されています。
バリオルーフスイッチを操作することにより、電動でトランクが逆側に駆動して開き自動でルーフを格納するのですが、現車は再度ルーフ動作をした後でも逆側に開いたトランクが、ロック位置まで閉まってくれません。
DASにてロールバー/バリオルーフコントロールユニットへアクセスすると、サイドフラップ格納リミットスイッチが動作していないエラーが入力されています。
サイドフラップとはリアトランクの左右にあるシェルフフラップのことで、現車のフラップをよく見ると、左側フラップが格納位置まで戻っていない状態。
フラップレバー部には、フラップの位置を検出するためのリミットスイッチが備わっていますが、フラップが正常な位置まで駆動していないのでリミットスイッチが入らず、結果その動作継続を行わない状態です。
このフラップの駆動は、トランクセンターにマウントされているドライブモーターで左右を駆動し、コントロールユニットにて動作制御を行っています。
仮にこのドライブモーターが不良の場合、部品としてはドライブワイヤーで繋がった左右フラップもセットでの供給となります。(フラップドライブAssy)
しかしその不具合の多くは、左右フラップ側のマウントプレート部にその原因が存在します。
このマウントプレート内部にワイヤーで駆動されるギアを介してフラップが駆動するのですが、長年の使用によってプレートの歪みや各ギアの磨耗等により、正規の位置まで動作しなくなります。
仮にプレートの歪みによるものだけでギアに問題が無ければ、マウントプレートの交換&調整で修理可能です。
しかし内部ギアが磨耗している状態だと、通常はフラップドライブAssyの選択となり、その価格は約13万近くします。
今回のR230は残念ながら内部ギアが磨耗しており、プレートだけの対策では修理不可能…でしたが、リビルト品が存在(メーカーでは行っていません)しているので、今回はそちらで対応しました。
リビルト品のフラップドライブ組替&調整後は、バリオルーフ動作機能も正常に行うようになり、DASでの制御チェックもOKです。
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