エンジンオイル交換作業をした後あたりからオイルプレッシャー値が上がらない症状が発生してしまったという案件にて業者様より修理ご入庫頂いた、2014yジープラングラーの点検です。
メーターのプレッシャーゲージは0barを示しており、もしセンサー等の不良で無く本当にプレッシャー値が無いのであれば、エンジンオイルが入っていない状態でエンジンを廻しているのと同じなので大変危険な症状ともいえます。
DTC(故障コード)はエンジン油圧コントロール回路のスタックオフを検出し、デュアルステージオイルポンプの高圧モードソレノイドバルブがスタック(固着)している疑いを検知しています。
このエンジンのオイルポンプはソレノイドバルブによって低圧/高圧モードを切り替える機能を有しているのですが、PCMの制御によってソレノイドバルブをオフ=高圧モードステージにあるにもかかわらず、実際の油圧値が高圧状態にない場合にセットされるDTCです。
それ以前に現車は低圧モードから切り替わらないというよりも、そもそもの油圧センサー値が0のままなので、上記DTCが入力されてしまうのは当然の原理ともいえます。
ここでの焦点はやはり、センサー不良によって油圧が発生しているにもかかわらず0のままなのか?、もしくはオイルポンプ等の不具合や過大なプレッシャーリークによって本当に油圧値が発生していないのか?の2通りの問題点が掲げられます。
「オイル交換作業をした後あたりから…」という情報をもとに、オイルリーク発生源の可能性が高いオイルエレメントハウジング部を確認すると、取り付けられていたオイルエレメントの中心突起部が約2ミリ程度短い状態と判明。
社外製等による製品不良なのか、あきらかに突起シール部の位置が低いので、それによってハウジング内でプレッシャーリークが発生していた模様。
たかが数ミリの違いでエンジン損傷を起こしうる原因となり得る…部品交換時には元の部品と相違ないか確認することが重要と改めて再認識した事例でした。
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