業者様よりATF交換等の作業ご依頼を頂いた、W221型ベンツS500です。
ミッションは722.9型の7速ATミッション(前進7速/後退2速)となるので、ATFを排出する為にはオイルパンを取外さなければいけません。(レベルゲージパイプ及び排出用ドレンが存在しません)
多段回変速化に伴い、先の722.6型5速ATに比べドライバーの気付かない頻度で変速を繰り返すが故、スムーズな加減速と燃費の向上を為し得る反面、ATFの劣化進行は早期に訪れます。
メーカー推奨で約50000Km毎での交換ですが、特に町乗り等を多用される方は、もっと早い頻度で交換してもいいかと思います。
AT内に装備されているバルブボディは、繊細な油圧通路の構造上、浮遊鉄粉等の異物を嫌うのでオイルパンに鉄粉除去用マグネットが装着されています。
先に述べた様に、多段変速が故にディスク等の磨耗から発生する異物量も多く存在するので、定期的な交換サイクルで同時に洗浄することが重要視されています。
もちろん劣化したフィルターも同時交換ですが、722.9型ATのオイルパンボルトはアルミ製の為、ボルトも再使用せずに交換となります。
組み付け後はマニュアルに従って、オイルパンに設けられたオイル注入用ドレンより、専用のディスペンサーを使用して圧送注入。
また選択するフルードは、722.9型では低粘度の専用ATFが指定されているので、注意が必要。
あとは指定されたATF温度を確認して、油温管理によるオーバーフロー量での油量測定です。
ちなみに隣のリフトで診断中のW219型ベンツCLS、7速ATミッションの変速不良修理にて、残念ながらATバルブボディAssy交換という診断結果…。
オドメーター上で10万キロオーバー、定期的なATFメンテナンスを怠ったが為に故障した可能性は高いですが、もちろん断言は出来ません。
しかし、現在別途車検で整備お預かり中のW216型CL550も作業しているのですが、この車は弊社で定期的にATFメンテナンスしている為か?それとも運がいいのか?もうすぐ18万キロに達するというのに、未だATミッション故障の気配すら感じられません。
ちなみに、続けて06yダッジマグナムSRT8も…
UG/yoshida
*弊社でご購入されたお車以外でも修理/車検等承っておりますので お気軽にご相談ください
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