ATフルードの交換作業を行っている、R231型ベンツSL550です。
ミッションは7Gトロニックプラスを搭載しているので、フルードの排出はオイルパンを取外すことになります。
オドメーター上では約50000Kmの走行で、オイルパンに装着されている鉄粉除去用磁石への異物付着状態はご覧のとおり(画像参照)。
フィルターも汚れたフルードで真っ黒になっています。
多段変速化に伴う変速回数の増加により、磨耗鉄粉等の異物発生率は高くなるので、フルードの劣化も促進されます。
VGS制御の7Gトロニック(722.9)は、ドライバーの認識以上に頻繁に変速を行う制御のため、最低50000Km毎でのATF交換を推奨しています。
取外したオイルパンを綺麗に洗浄し、フルード交換時はもちろんフィルターも新品に交換。
また722.9型ミッションでは、オイルパンボルトがアルミ製なので、取外した際は再使用不可となります。
オイルパン組み付け後は、WIS(ベンツサービスインフォメーション)の作業手順通り、フルードを専用のディスペンサーを使用して圧送注入。
エンジン始動後はXENTRYを接続して、オイルレベルの点検項目での実測を確認しながら、油量レベルの調整おこないます。
この際、気をつけなければいけないのは、同じ722.9ATでもオイルパン形状やフローパイプの種類によって、調整温度に違いがあるので確認が必要。
7GトロニックATミッションでは、ATFメンテナンスを怠ったことに起因するトラブルが多く報告されています。
俗に言う、7速ATのVGSバルブボディトラブルの多くは、定期的なATF交換をしていないが為に、マグネットでは除去出来ない量の鉄粉異物の循環によってダメージを与えてしまっています。
7Gトロニック搭載のベンツにお乗りの方は、必ず50000Km毎でのATフルード交換を行うようにして下さい。
また上記の内容により、それらのメンテナンスが行える専用設備が必要となりますので、必ず専門の知識及び環境を有した工場での作業を行うようにしてください。
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