ブレーキペダルが「重い」「固い」状態に陥って、車を停止させるのに大きな踏力を必要する不具合の、9PA型ポルシェカイエンの作業です。
2トンを遥かに上回る走行中の車体を停車させるには、人間の踏力だけで発生させる油圧だけでは役不足なので、一般的な自動車にはブレーキのマスターシリンダーとペダルの間に倍利力装置が装備されています。
その多くは、エンジン作動中の吸気負圧を利用したバキューム式のマスターバックか、もしくはポンプ駆動による油圧を利用したハイドロブースター等が存在し、いずれもエンジン始動中にブレーキペダルの踏力を倍増し、軽い力で踏んでも十分な制動力を得られるようにされています。
今回のカイエンでは、エンジン負圧を利用したマスターバックが装備され、インテークマニからバキューム配管がマスターバックへと導かれています。
しかし、その配管途中のジョイント部よりバキュームリーク(負圧漏れ)が見受けられ、配管を手で軽く引くと簡単に抜けてしまう状態。
通常この箇所は、抜けないように成形されているのですが、配管の劣化によりパイプに亀裂が生じ、そこからバキュームリークが発生していました。
このような状態では、マスターバックに十分な負圧が発生せず、倍力装置としての機能が果たせなくなります。
実はこのカイエンでは症例の多い定番トラブル箇所のひとつで、特にエンジンルーム内の発熱量の多い車両では、経年劣化に伴い早期に傷みやすい傾向にあります。
この劣化したバキュームラインを交換するため、ワイパーカウル周りを分解して、更にカウル側とエンジンルーム側を遮るボードを取外して作業。
バキュームラインをリフレッシュした後は、正常な負圧がマスターバックに発生し、ペダルも軽くなって十分な制動力が復活しました。
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